深センでエンタープライズ・ニアライン(サーバー用)HDDが激安だった!

まもなく販売する予定のGPUマイニングケースの最終打ち合わせのため、メーカーがある深センに行ってきました。そのついでに、噂で聞いていた深センの秋葉原を見学してしまいました。そこで見つけたのは

サーバー用HDD

サーバー用HDDは普通の人にはあまり馴染みがないので、それがサーバー用HDDかどうかなんてわかりません。私が初めてサーバー用HDDを買ったのは秋葉原のある中古店が気が狂ったか知らないだけかわかりませんが、普通のHDDの容量換算で売っていたものを全部買ったのが最初です。あれはいい買い物だった。

何を買ったのか

私はサーバー用途のHDDとしてはHGSTとSeagateしか買いません。これは今までの経験を元にした結果です。今回買ったのはSeagate Enterprise capacity 3.5HDD v6 8TBです。メーカーサイトでは見つけることが出来ませんでしたが、ヘリウム充填モデルがv5とv6の違いのようです。まぁ、パッケージシール見るとそれらしいですよね。

現在はEnterprise capacity という名前ではなくExos™ 7E8という名前でラインナップされているみたいですが、私は実物を見たことはないです。それにHP上ではv5の後継とされていますが、買ったのはv6です。なので、ブランドとしては並行して発売しているのではないかと思われます。それだけ息の長い商品なんでしょう。

いくらで買ったのか

ここですよね。まず、正規品のお値段を見てみましょう。

私が買ったときは1,600元。これを書いている時のレートが1元=16.8円ですが、両替等で10%UPと計算し、1元=18.48円。では、1,600元は

29,568

両替のコストはかなりマシマシで計算しているので、本当はもっと安いはずです。ただし、総額20万円以上買うと日本の税関で消費税を払う必要があるので注意してください。

本物か!?

本物のようです。


サーバー用HDDを買う利点

  • 熱に対する耐性が強い。HDDをギュウギュウに詰め込んで使うことを想定している。
  • RMA保証が通常3年の所5年。
  • 速度が安定しているのでRAIDに向いている。

どこで買ったのか

いろんなサイトを見てもこれは教えてくれません。「深センの電気街を見るだけで一日は潰れます」と書いてあるぐらい。私は教えましょう。深センのどこに行き、どこのビルに入ればいいのか! ただ、深センへの生き方は深セン空港からとか香港からとかはたくさんググれば出てくるので、そこはカットします。

まず、地下鉄一号線の乗り場を探します。

深セン空港は駅とつながっています。福田からだとタクシーで大体30元ぐらいで地下鉄一号線の始発駅「机场东」に行きます。日本語だと「機場東駅」英語で「Airport East」ですが、英語は絶対に通じません。文字で「机场东」と伝えましょう。

次に地下鉄一号線の「华强路」駅に行きます。料金は8元。乗り方は気合。時間はおよそ1時間。はい、百度mapのリンクも張りましたよ。私ってすごい親切。(Google mapは中国の地図の作成を放棄しているので、あてにならないです。ただ、百度mapも当てになりませんが、地図が最新です)

出口Aを使って地上に出、先ほどの百度mapに「赛格广场」の表記があるビルに行きます。わからない人は「赛格广场」を百度mapにコピペしてください。はい、ここテキスト化しました。私ってすごい親切。

このビルの確か4Fぐらいに電脳DIYみたいなフロア名がついています。1Fや2Fは電子パーツばかりのフロアなのでびっくりしないで上に上がってください。

そのフロアのどっかにありました!

いや、あのね、行けばわかるんですけど、フロアマップなんて無いし、秋葉原のガード下パーツショップ並の広さの店がすごくたくさんあって、場所特定できなかったです。私もまた同じところに行けるかどうか。

注意点としては

  • 日曜に行くな。閉まってる。土曜は知らん。
  • PCパーツを買い込むつもりで行くと痛い目にあう。中国では自作PCの文化がない。
  • 英語は絶対に通じないので、「Google翻訳」をスマホにインストールし、日本語と中国語のライブラリを(ほぼ)オフラインで使えるようダウンロードしておくこと。
  • 考えるな!感じろ!
  • もしまた行くつもりなら、問い合わせのためにWeChatをインストールしておいて友だちになっておくと便利。向こうの人は友達とは思ってないので、すぐに承認してくれる。なお、WeChatには翻訳機能があるが、基本的に中国語で送らないとスルーされるかもしれない。
  • Googleに接続できる環境を構築しておく。香港のSIMをあらかじめ買っておいて中国国内でローミングするのが吉。

日本の常識・中国の非常識

私は帰りの飛行機の直行便がないため、一度中国の国内線に乗って乗り継いで帰る必要があったのですが、チェックインし、保安検査通って、出発ゲートの真ん前で待ってました。ただ、疲労が溜まっていたので寝ちゃいました。どうせ人数が合わなかったら探すだろうし・・・

さて、係員に起こされてチケットを見せるとiPhoneになにか入力しています。そしてiPhoneの画面には「あなたの乗る飛行機は出発しました」と英語で表記されていました。

出発しましたじゃねーよ。カウントしないのかよ。テロ対策とかどうなってるんだ、その前に私の荷物は飛んでいったのか!?

荷物はご丁寧にも出発する飛行機から引っ張り出されていました。その労力でカウンター前の人を探せよ・・・

さてここからが問題でした。同経路の飛行機はもう無い。関西空港経由で帰れるはずだからそれに振り替えて欲しいと言ったら満席と来た。積んだ。

いろいろ考えて香港に出る決意を固め、福田港へ。香港空港行きのチケットを買いたいと言うと「香港空港から出発するチケットはあるか?」と聞かれる。もちろん無い。後でわかったことだが、この福田港を出るとトランジットエリアとなり、中国を出国することになる。つまり行き先がない人は乗せられないというわけですわ。

ノートPC取り出してとにかくチケットを取って船に乗り込み香港空港へ到着。

しかし、とっさに買ったチケットは香港空港に到着後10時間後に出発の飛行機でした。

さぁ、みなさんも日本の「おもてなし」の常識を捨てて中国へレッツゴー

まもなくマイニング用ケースを発売します。

中国の旧正月も開け、ようやく技術担当と詰めの協議をして3月末には以下の写真のよううな6GPU~8GPUが搭載可能なケースの販売に目処が立ってきました。

この写真とは少しデザインが変更になったものがAmazonで販売中です。

販売終了しました。

説明TOPページはこちら

  • 620mmx430mmx177mm
  • ATX電源とグラフィックボードの長さを足して470mm以内のパーツを収納可能。
  • 拡張スロットを廃し、前後に120mmx120mmx38mm厚ファン搭載可。
  • FANは付属しません。搭載するGPUに合わせて選定してください。
  • 縦置きは物理的には可能。運用は自己責任で可能。
  • 前面のスイッチは電源と電源ONのインジケータLEDのみのシンプルな構成
  • 頑丈。高い工作精度。
  • ネジを極力廃した構造。
  • GPUの置き方を工夫して、メンテナンス性の向上を実現。
  • 19インチラック用レールはなし。(サイズだけの互換となります)

が売りとなります。

ダストフィルターとフィンガーガードは一般に販売されているものが使用できます。

当店が販売するものはこのケースと120mmx120mmx38mm厚ファン(PWMコントロール線付き)およびファンコントローラを計画しています。

2年ぐらい前から6GPUが入るケースはたくさんあったのですが、空気の流れの設計が悪く、夏場には簡単に停止してしまうものもありました。付属のファンは力不足であるだけでなく、高温に耐えられずすぐ壊れるものもありました。8mm角FANを横にずらっと並べて高音のノイズで耐えられないものもありました。現在日本で売られているいくつかのマイニング用4Uケースは、私から見れば欠陥品もいくつかあります。あー、これ買ったらFANに金かけて音を我慢するか捨てるな、と思ってます。(捨てたケース数知れず)

さすがにFANノイズを消すことは出来ませんでしたが、夏場でも停止しないケースが完成しつつあります。

ただ、やはり上級者向けではあります。普通のPCケースと違ってポン付けで動くものではありません。特に風量に関してはかなり調整が必要でしょう。一応ポン付けでも動きますが、爆音とともに生活することになります。(まぁマイニング環境を作ること自体、上級向けなんですが)

プロトタイプではASUS TURBO-GTX1080-8Gを6台ケースに入れて、推奨しない縦置きでどのような問題が発生するか長時間テストしている様子です。なお、このケースより猫のほうが(血統書付きなので)高額です。

見逃されている電源FAN空気逆流事件

GPUのFANは風圧がおそろしく強く、GPUの温度が上がれば上がるほどケース内部の気圧を上げさせようとします。すると、吸気ファンから入ってくる空気だけでは不足し、排気側の穴という穴から空気を入れようとします。

最初のターゲットはたくさん穴が開いている電源の排気側です。

言うまでもありませんが、電源付属のFANを使って電源を冷やし、排熱をパンチング板から排出するわけですが、空気が逆流するんです。なぜなら最近のしっかりした電源は電力変換効率が高く、発熱が少ないので付属のFANはそれほど強力ではないからです。付属のFANを反転させるほど強力なGPU付属のFANから発生される風圧が電源を襲います。

どうなるか。

電源FANに力がかかり、FANの羽が折れます。

じゃあ、たくさん穴を開けておけばいいじゃないかと思うあなた! 夏に止まります、そのリグ。

こうならないためにも、GPUマイニングケースのFAN選定はとても大切なんです。発売後にFAN選定方法やエアーフローの考え方をブログで公開する予定です。ぶっちゃけ、電源正しく選定し、エアーフローを検討し、SATA/Peripheralコネクタに大電流流さなければ動くんですよ!(それが上級者)

これからマイニングには厳しい季節がやってきます。商品発売をお待ち下さい。

※小物はAmazonで扱うかもしれませんが、ケースはAmazonで扱うか悩んでいます。(倉庫があっという間に埋まることが判明したので、コストを比較した結果Amazonに置くことにしました)

Corsair AX1600i がすごかった

Corsair AX1600iの製品発表を見て、あまりのコンパクトさと、大容量電源なのに80 PLUS Titaniumを取得しており、おまけにCorsair Link付きなのに高くない(安くはない)のに驚愕し、速攻でアメリカAmazonで購入しました。早く見たくて最速の発送方法を選択したほどです。

国内では入手できないんじゃないかと思います。というのは、1600Wということは100Vのコンセントから16Aの電流を投入しないといけないわけです。御存知の通り、日本の一般的なコンセントは15Aが限度です。つまり最大性能を活かすことができないのです。エアコンのコンセントから取れば100V20Aまたは200Vを取ることができるでしょうが・・・

当店では様々なマイニングリグのテストをしているため、200Vを取れるようコンセントの工事をしてもらってますので、この電源をフルに活かせます。

※コンセントの200V化は古い建物でなければ簡単です。単相3線式であれば、サブブレーカーの内部つまみを変更するだけです。コンセントは100Vと間違えないように形状を変更してもらいましょう。PC電源はアースをキチンと取っているので、NEMA L6-20形状のものに変えてもらうのがいいでしょう。もちろん実際の作業は電気工事士の資格を持っている人でなければ法令違反となります。

ケーブルがすばらしい

PCIe用のケーブル全てに安定化用の電子部品がついています。電流もしっかり流せそうな太さです。SATAケーブルとは違うのだよ!と言っているようです。ケーブルは電源の品質を示すバロメータと言っても過言ではないでしょう。細かいところまでこだわるかどうかは設計者の能力が現れます。

Corsair Linkがすばらしい

せいぜい、入力電圧と消費電力、電源温度だけだと思っていたんですが、各PCIeコネクタに流れている電流までわかるとは。しかも、1ポートあたり40Aまで行けるようです。(本当かなぁ)

電源への入力はワットチェッカーやカレントクランプを使えばわかりますが、変換効率までは計測できません。その点、Corsair Linkを使えば電源がどれだけのマージンを持っているかわかりますし、やはり気になる内部温度もわかるので安心感が違います。

キャプチャ画面はGTX 1080を6台とM/Bの消費電力です。全体で94%の変換効率だそうですので、電源のチョイスとしては丁度いいところにあるようです。でも電源で50Wも消費してるんですね。絶対値として考えるとそこそこ大きな消費電力です。(相対値は優秀です!)

Single-RailとMulti-Railにラジオボタンがあります。この電源はシングルレーンとマルチレーンを切り替えることができます。12Vラインはシングルレーンがいいと盲目的に思いますが、このようにモニタできるのであればマルチレーンでも全く問題がありませんし、マルチレーンにすることにより小型化が可能になったのかもしれません。そう考えるとCorsair Linkはとても重要な技術と言えるでしょう。

できればSATAポートもモニタしたいところです。というのは、大抵マイニング用ライザーカードはSATA電源を入力としているからです。

大抵、マイニングリグで発火する最初のポイントはSATA電源から取ったライザーカードへの電源供給線です。経験則的に1ポートあたり2枚まで、できればMolex(4pinのペリフェラル用と言われるもの)を使いたいところです。ただ、4本の線のうち12Vは一本なので、正直かなり怖いです。

怖いので、Corsair本社に問い合わせてみました。

  1. SATAコネクタの12Vラインからは何アンペアまで出力可能か。
  2. この製品に付属しているペリフェラル用の線の太さ(AWG)を教えてほしい。

答え:「当社にはデータが無いのでマイニングをしている人たちのフォーラムで聞いて欲しい」

おい!

まぁ確かにSATAコネクタにSATAではないものを接続する私が悪いんですけど!でも1600Wってマイニング用途ですよね!ねっ?!

・・・VEGA64 4台? 水冷? 失礼しました。

今のところ使う予定はありませんが、もう一台予備に欲しいです。(現在在庫切れ)

 

TITAN Vを買ってみた

nVidiaの利用規約が変更されて、少なくとも日本のレンタルサーバーでGPGPUを使っていたユーザーは悲惨なことになっています。あれは、何か法律に引っかかる気がするんですがね・・・「ビデオカードの保証はしない」ならまだしも、レンタルサーバーでドライバ使ったら著作権法違反とか意味わからないです。

そんな話題が振りまかれている日々ですが、おそらく案件として来るであろうTITAN V搭載マシンの最適な足回りを探るべく1台輸入してみました。Fedexで通関料と消費税を払うとき、電話口でクレジットカード番号を話さなければならなかったので、もしや詐欺!?とドキドキしました。

開封の儀

箱の角が潰れているのは、国際便の宿命。マニュアルは各言語で4ページほどの常識的なことが書いてあるもののみ。ドライバはダウンロードしろ、と金額だけではなくユーザーに対してもお高いです。

カードの長さは通常のFE版と同じ。(比較写真はGTX1060)  重量があるのでできれば保持金具が欲しいところですね。

ディスプレイ出力できるまではこの2枚で運用します。ちゃんと認識できたら1060を外して1枚で運用してみます。

みんな気になるマイニング性能

実際に深層学習に使う時間よりも開いている時間のほうが多いので、やっぱりマイニングさせることになるわけです。そこでパラメータを振って最適解を求めようとしました。使ったツールはAfterBurner、ベンチはNiceHashを使いました。なお、NiceHashに入っているcryptonightは動かなかったので別ツールを使いましたが、大体1600H/sぐらい出ていました。

メモリクロックはいじるな

私の環境だけかもしれませんが、メモリクロックを増やすとPCがとたんに不安定になりました。ベンチとっても信頼できない数値を出すのでやめました。

パワーリミットは75%

大体、60%以下から一気にだれてきます。なので70%でも良かったのですが、余裕を見て75%にしました。

他のGPUとの比較

GTX1060
PL80 MC+650
GTX1080
PL80 MC+550
TITANV
PL 75 MC+0
 Keccak(GH/s)  0.433  0.766 1.484
 NeoScript(MH/s)  0.588  0.97 1.837
LyraREv2(GH/s)  0.02316  42.68 99.460
Ethash(MH/s)  22.041  23.783 68.038
Decred(GH/s)  1.543  2.811 5.022
Lbry(GH/s)  0.168  0.301 0.63
Pascal(GH/s)  0.594  1.058 2.618
CriptoNight(H/s) 506  581 1600~1700(参考)
EquiHash(Sols/s) 272.44  467.133 803.6
X11Gost(MH/s) 7.929  12.3 25.5
Sia(GH/s) 1.013  1.827 3.775
Blake2s(GH/s) 2.301 3.855 6.813
Shunk(MH/s) 17.67 31.85 54.32

1080の2倍ぐらいの性能ですね。TITANVでCriptoNightを計測したマイナーソフトはxmrigだったのですが、GPUボードの選択や、なぜかCPUまで遅くなるという怪現象が発生しました。(poolはNiceHashを使いました)ですので参考値です。

あとは、現在最適なハッシュ関数の選択アルゴリズムが1枚のボードと2枚のボードでどう変わるかといったところが少し気になります。

まぁ、マイニングボードではありませんから。過度の期待は駄目ですね。ただ、TITAN Vにも最適化されたマイナーが開発されることを祈ります。

おまけ:マイニング用GPUの「ファンダメンタルズ」

ASICを除けば、今のGPU界ではnVidiaかAMDのどちらかを選ぶことになると思います。色々そつなくこなせて安定して動くのはGTX10シリーズ、ベータのブロックチェーンドライバを使わないとまともに動かないRADEONとVEGA、それぞれ得意分野が違います。

RADEONとVEGAが強いのはEthashとCryptoNightです。ただ、長期的にみるとイーサリアムはPoSに移行するのでCryptoNight一点集中型になるかもしれません。ただ、VEGAはブロックチェーンドライバの完成度によって別のアルゴリズムが得意になるかもしれません。

nVidiaは上でも書きましたが色々そつなくこなせます。一応、nVidiaからもブロックチェーンという言葉が出てきているので何らかの手を打ってくる可能性があるかもしれません。

いずれにせよ、「今流行りの通貨を掘るアルゴリズムに強いGPUを揃える」という考え方は間違ってはないですが、減価償却を考えると「ハッシュ関数のファンダメンタルズ」も考えたほうがいいのではというのが私の持論です。

もし、(この記事の執筆時点で)通貨を狙い定めるなら、完全匿名化ができるコインと、ブロック生成時間が短いコインのアルゴリズムに強いGPUを選ぶと良いと思います。

仮想通貨のウォッレットに関する誤解

NiceHashというハッシュパワー売買の仲介業者がハッキングを受けて4,736BTCという高額なビットコインが盗まれました。

NiceHashはNiceHashにアカウントを作り、ソフトウェアをインストールするだけで自分のハードウェアが最大限稼げるハッシュ計算アルゴリズムを自動的に切り替え、報酬を全てビットコインに統一されていたことから、利用者が多くいました。

ところがハッキングを受けてNiceHashしか知らないマイナーは、どこでマイニングすればいいのか、どうやってマイニングすればよいかわからず右往左往しました。それどころか、ホットウォレットとコールドウォレットの違いさえ解らないという、マイナーだったらそれぐらい知っているだろうという知識さえも無いことに気づきました。中には「自分のビットコインアドレスからハッキングされてビットコインが盗まれた」という誤った言い方を平気でする人もいます。だったら一般の人はもっと知らないでしょう。

この記事は、あなたの仮想通貨を安全に保護する方法とその理由を説明します。

オンチェーン

ブロックチェーンが改ざんされないことは皆さんもよく知っていると思います。実はブロックチェーンの中からデータを解析するだけでは、あなたの仮想通貨は盗まれることはありません。そりゃそうですよね、ブロックチェーンは「分散化」しているので、誰でも閲覧できるからです。

誰でも閲覧できるということは、あなたも閲覧することができます。今の仮想通貨の残高はいくらかな?とオンチェーンを見ればわかります。このようなオンチェーンを参照したり仮想通貨ネットワークに送金依頼を出せる状態はほぼ安全に仮想通貨を管理できています。(ウイルスさえ入らなければ)

逆に取引所内にあなたの仮想通貨があって、それがどこのアドレスに保管されているかわからない場合や他の顧客との資産も同じアドレスに保管されていないならば、あなたの資産は厳密な意味ではオンチェーン上にはないということになります。(この表現は賛否があると思いますが、そう思ってください) つまり文字通り取引所にあずけてある、ということです。

ハードウェアウォレットとペーパーウォレット、ホットウォレットとコールドウォレットの違い

取引所に自分の資産を置いておくのは危険だ、とはよく聞きますが、「~ウォレット」という言葉が氾濫していてよくわからないという声もあります。一体どのウォレットにどのように保存すればいいのでしょうか。その鍵は「秘密鍵の保存方法」の違いです。

これもよく誤解されるのですが、ハードウェアウォレットやペーパーウォレットはウォレットの機能を実装しているわけではありません。秘密鍵の保存方法をいいます。

最初に仮想通貨(ビットコイン)のウォレットを作るとき、パスフレーズという数十個ほどの単語を厳重に保管するようウォレットソフトに言われたはずです。このパスフレーズを保管、管理する手法をTrezorなどのUSBに刺すハードウェアに記憶させておくか(ハードウェアウォレット)、それとも紙に書いておき、ウォレットを開く時に入力するか(ペーパーウォレット)の違いです。石版に彫刻しても構いません。(ストーンウォレット!?) 入出金する時にTrezorをPCに刺すか、ペーパーウォレットの秘密鍵をキーボードで入力するかの違いです。

ペーパーウォレットは資金の移動が面倒(鍵の入力が面倒)なので金庫の中に自分の資産をしまっておくイメージになり、これをコールドウォレットといいます。

しかし、仮想通貨での入出金が頻繁な人はこの手法はとても面倒です。ですから、スマートフォンやPCアプリのほとんどは秘密鍵を端末に記憶しておき、手軽に入出金できるようになっています。マイニングをする人ですとマイニング報酬を現金(Fiat)に両替できるよういちいち秘密鍵を入力することはないと思います。このような形式のウォレットをホットウォレットといいます。

どのウォレットアプリケーションでも共通の秘密鍵を使えば同じ財布を参照することができます。

ちなみに、厳重に管理しなければならないのは「パスフレーズ」であって「仮想通貨のアドレス」では無いことに注意してください。仮想通貨のアドレスは入金用にしか使えません。

取引所内での仮想通貨の遷移とGOX

さて、現金と仮想通貨の売買、トレード、違う仮想通貨への両替などは話が少し違ってきます。

ここで必要になるのは「速度」と「コスト」です。

取引所はあなたが仮想通貨を入金するための一意のアドレスを付与しますね? そこに仮想通貨が着金した瞬間、取引所では仮想通貨をそのアドレスでは管理しません。なぜでしょうか。

トレードを例に取りましょう。トレードはソフトウェアで高速に取引所とやり取りをして利ざやを稼ぎます。コンマ秒の戦いでもあります。これをブロックチェーンで実現することは可能でしょうか。不可能です。ですから取引所内では一度バッファリング(という言い方が正しいのかわかりませんが)します。仮想通貨や現金は顧客から顧客へと、または顧客から取引所へと移動しますが、ブロックチェーン上にそれをいちいち記載しません。なぜなら取引所内ではプラスマイナスゼロだからです。入出金するときだけ取引所内の仮想通貨の総量が変化します。

このように、取引所はブロックチェーンとは違う独自の管理方法でトレードを可能にしています。もちろん、(真っ当な取引所であれば)取引される仮想通貨の総量は変わりませんから、何かしらのウォレットを使っているはずです。

その取引所はウォレットの秘密鍵をどのように管理しているのでしょうか。それは取引所それぞれの方法で行われているためユーザーからは見えません。ところが取引所内の仮想通貨が盗まれた事例を見ると、いろんな言い訳があるにせよ秘密鍵をインターネットから見える状態に置かれて(しまって)いてそれをハッカーが見つけ引き出すというケースです。つまり言い方としては「顧客の資産をホットウォレットで管理していたため盗まれた」となります。

取引所にハッカーが入り込み、顧客の資産を盗む事を”GOX”といいます。NiceHashは顧客の資産が入っているウォレットの秘密鍵を盗まれ、ビットコインをハッカーが用意した別のウォレットに移動させられ”GOX”されたわけです。

自分の資産を守るには(おすすめウォレット)

トレードをするつもりがなく、どちらかと言うと「使う」派の人や、現物でロングポジションを取る人は、取引所から仮想通貨を引き出し、自分の仮想通貨を自分の置いておくべきです。

GreenBit (GreenAddress)

ビットコインのウォレットです。GreenBitが一番機能が優れているのですが、残念ながらWindowsやiOS版はGreenAddressという一つ前のバージョンのソフトです。このウォレットの良い点は送金手数料を自分で選ぶことができる点です。遅くてもいいから送金できればいいときは送金手数料を低くし、速く現金化したいときは送金手数料を高く設定することができます。

また、このウォレットをすすめるのは、Segwitに対応しているからです。執筆時点でSegwitに対応しているウォレットはそうそうありません。私自身、ビットコインはこれで管理しています。

Exodus

これはデスクトップのアプリですが、複数の通貨を一つのアプリで管理できる点で優れています。UIも精錬されていて、彼らの言葉を借りて言うなら「仮想通貨オタクの要素を排除した」と言っています。スマートフォン版が無いのが非常に残念な所ですが、彼らの哲学は「今は必要ではないよね」のようです。

もっとすごいのは、仮想通貨同士で両替を行えることです。レートや手数料は高めのようです。このソフトは両替手数料を徴収することがビジネスモデルになっているようです。

 

他にも複数の仮想通貨を取り扱える機能を持ったウォレットアプリもありますが、大抵は取引所で管理するのと同じ方法のため、おすすめできません。もし、気に入った複数の通貨を扱えるアプリがあるなら、ブロックチェーン上で資産が管理されているのかよく確かめてください。

マイナーなら採掘する通貨のウォレットを個別にインストールするべき

NiceHashのような便利なソフトはセキュリティを犠牲にしているということを頭に入れておくべきです。実は私もNiceHashを利用しておりGOX被害者です。ビットコインの出金手数料が高くて、手数料上限ぎりぎりになるまでNiceHashにビットコインを預けていたらこのざまです。

一般的なマイニングする場合マイニング報酬を送るウォレットアドレスを設定しますが、決して取引所の入金アドレスを設定しないようにします。マイニングプールによっては報酬をプール側で保持するものもありますからこまめに出金しましょう。

  • 2018/01/30 :コインチェック社のNEM流出事件に伴い大幅加筆修正。
  • 2018/02/11:勘違いされそうな表現を変更。

USBの限界:HDDを多く接続できない

一般的なPCケースですと、3.5inch HDDは搭載できても10台ぐらいが限度です。(個人的には以前に投稿したNANOXIA Deep Silence 6 Rev. Bケースを使って19台搭載したことはありますが・・・)

それ以上のHDDを接続したいとなると2つの問題が出てきます。

  1. SATAのポートが足りなくなる。
  2. HDDを入れるケースが無い。

最初に思いつくのは、USBによって拡張する方法でしょう。古いUSB、具体的にはUSB2.0程度の機能では安定動作しません。ただのUSB3.0でも無理です。

これは元々USB自体がHDDの高速転送を視野に入れた仕様ではなかったためです。数年前にこの問題を解決するためにUSB3.0にUASPというプロトコルが追加されました。これによりUSB接続によるHDDの運用はパーソナルベースでは可能になりました。

UASP対応USB3.0を搭載している外部HDDケースで最大のものはセンチュリー様お取り扱いの「裸族のスカイタワー 10Bay IS」です。このケースはHDDの冷却もかなり考慮されており、巷にある多くのケースの中でもかなり良いものです。

詳しい方はこのスカイタワー 10Bayに一つ前のモデルが販売されていたことをご存知かもしれません。そのモデルはUASPに対応していない代わりにeSATAコネクタを搭載していました。eSATAのホスト側にスイッチング機能があれば、ケース側のeSATAインターフェースが1本のSATA信号を10個のHDDへ自動的に切り替えてアクセスできるというものでした。しかしこれもかなり相性問題があり、更に言うと10個のHDDをつなげることはできてもトータルの速度は単純計算で3Gbps止まりでした。実際にはもっと様々な速度ペナルティが発生します。

UASPに対応することによってHDDのアクセス速度はかなり向上しましたが、ここで、現在のUASP対応型の裸族のスカイタワーの内部構造からUSBの限界を考察します。

ご存じの方はUSBデバイスは256台までつなげることができることを知っておられると思いますが、それは途中にUSBハブをつなげることによって可能になっています。USBハブは特殊なものを除いて1つの線を4本に拡張する役割を持ちます。逆を言いますとUSBハブがなければ必ず1対1の通信となります。ということは、10台つなげるHDDケースがあったとしたら、内部でUSBハブも使っているはずです。

実際にUSBのトポロジーを解析したところ、裸族のスカイタワーの内部構造は以下の図の通りでした。

問題は、このUSBハブにあります。理論上、USBハブがあっても何の問題も起きないはずです。ところがUSBハブがPCとの間に入れば入るほど動作が不安定になります。これは理論がどうのこうのの話ではありません。いわゆる「相性」で片付けられてしまう、通信のタイミングエラーやタイムアウトが発生しやすくなるのです。すごく安いどこの製品化もわからないマルチカードリーダーを使った時、すぐ切断されてしまったという経験はありませんか?あれです。

裸族のスカイタワーも例外ではありません。USBを利用した多接続のHDDケースとしてはかなり安定している部類ですが、複数のHDDに対してリード・ライトをさせると切断されてしまいます。これはセンチュリー様が悪いのではありません。HDDをたくさん接続させるためにUSBを使うのがいけないのです。

PCのUSBコネクタが足りないからと言って、このケースの前段にUSBハブをつなげたらもっと不安定になります。言ってしまえば、HDDとPCの間にUSBハブを付けた時点で不安定さを覚悟しなければなりません。

正しい解決方法はSASホストバスアダプタとSASエキスパンダカードを利用する方法です。次回、その方法をご紹介します。

ビデオカード。買う前にチェックすること。

ビデオカードでチェックすること。チップは別として、何だと思いますか?メモリ搭載量? オーバークロック? リファレンスデザイン? ←惜しい!

まずは買ってはいけないビデオカードの写真を掲載します。

これでわかったらすごいです。ブランドもASUSですからね。それだけで信頼して買ってしまいそうです。では次の写真はどうでしょうか。このボードの拡大図です。

ひどいでしょ? ヒートシンクの向きがM/Bに対して吹き付ける方向です。大抵、この場所にはM.2 SSD用のコネクタがあります。

ここに向かって熱風を吹き付けるわけです。

この写真があるということは、チェックせずに買ったという事なんですが・・・買ってしまったものはしょうがない、なんとか使おうと努力してみました。ケースの横にある追加ファンの部分を吸い込み、吐き出しにしてみたり、トップ側から協力に空気を吹き付けたり、ケースの底面から冷風を入れてケース内温度を下げようとしてみたり。

全然ダメですよ。ダメ。ダメなものはダメ。使えないGPUボードです。自分の熱を逃がせないのでOCモデルにも関わらず温度が上がってOCどころじゃないです。

対してSAPPHIREの別のカードを見てみましょう。SAPPHIREというとASUSに比べてブランドイメージが下がりますが、結構しっかりと設計されています。

ちゃんと放熱フィンの向きは当てた空気をカードの前後に逃がすよう設計されています。

もちろん、これらは一つ一つのモデルによって設計が変わってくると思うので、買う前に大きな商品画像で放熱フィンの方向をチェックしてくださいね。

Deep Silence 6.0 rev.B

Deep Silence 6.0 rev.BでPCを組み立てる事があったので、悪い点だけをレポートしてみようと思います。

悪い点だけのレポートをあえてするのは、良い点は他に沢山レビューがあるからです。

あと、当店ではケースをお客様に選んで頂きますが、ケースを個別対応で組み立てるBTOショップは少ないです。なぜならケースのレビューを見ただけでは事前にトラブルを見つけることができないためです。つまり工数が余計にかかる、下手すると調達した部品が合わないとかあるからです。つまり、ケースが変わるととても大変だよと言いたいわけです。(つまりセールス)

では、本題に。メーカー写真から引っ張ってくるとこんなケースです。

大きさの感覚がこれではつかめないと思うので、ベストセラーケースのFractal Design R5との大きさをサイドパネルで比較しました。

でかいですね・・・さすがドイツ。重さもドイツ。サイドパネルの重量だけでもずっしり来ます。このあたりの堅牢性はドイツ製って感じです。(褒めちゃった)

標準でHDDが13台、iStar USAのリムーバブルラック3台x2を搭載すれば19台のHDDを搭載することができます。

なぜそんなにHDDが必要か・・・それは別の投稿で説明致します。

5.25インチベイの金具が使いにくい。

最近のケースと同様、なるべくスクリューレスの流れもこのケースでは考えられているようです。・・・他にスクリューレスのところはありませんでしたが。まぁ、こんな物です。

要はネジの穴にピンを突っ込んで挟んで使うというよくある形なんですが、これ、よく見ると取り付けが中央のネジ2本で取り付けられているのがわかるでしょうか。これじゃあ挿入したベイのネジ穴とケースのネジ穴が合っているかどうかわかりませんし、無理矢理ロックすることもできちゃいました。

結果、全部外してネジで固定。すごく安心です。

煙突のギミックが惜しい

製品写真にもありますが、四角い煙突が2つあって、スライドスイッチで空いたり閉じたりします。

しかし、天井についているFANのスイッチと連動しているんです。

「いや、当たり前だろ」という声もあるかと思いますが、付属のFANは緩やかに回ってFANの風切音を減らすタイプなので風量が元々無いんです。だから、煙突部を取り外すための指を入れる穴で排気してほしいなと思うわけです。正直、FANは常時回転して煙突の開け閉めはユーザーに任せてほしいなと思うわけです。

これがですね、ケース内温度が上昇したら自動的に煙突部が上に上がってでかい風量を稼げるFANが回せるってならすごいと思いますよ。

また、天井部はFANのみの取り付けしか考慮されておらず、ラジエター用の穴はありません。うーん。

FANコントローラ動いてるの?

天井と前面のFANコントローラが2つついています。当然試すわけですが・・・

風量が変わったのがわからない。

いやいやいや、主観じゃダメだ。水冷ラジエター用の爆音FANをつけてみて試してみなくては。

・・・音も風量も全然変わった気がしない。

おまけにこれ

3ピンファンですよ、奥さん! 今時FAN買ったら4ピンの時代ですよ!?

付属FANのパワー不足

正直、一番これにやられました。というか、これは予見すべきことだった私のミスです。

静音を謳うケースのFANは静音=風量/風圧が低いものがよく採用されています。Fractal DesignのDefine D5も例外ではありません。ただ、それで良いのはケース内の体積が小さいからです。

ただし、ここまで巨大なケースだと風量、前面なら風圧が必要です。おそらく設計者もある程度そのことには気をつけていたのでしょう。前面HDDの後ろにFANが搭載されています。

しかし、いくら真ん中にFANを搭載しても、正圧の肝となる前面FANから送り出される空気の量が少ないと中の空気を撹拌するだけです。

じゃあ、正面のFANを変えてやろうとCoolerMasterのFANを購入。

アタッチメント式のFANドアに設置してスイッチON!

ガリガリガリガリ!

なななっ!? よく見るとCoolerMasterのFANは取り付け穴のところにゴムブッシュがあって、羽がそのゴムブッシュ分出っ張っているようでした。写真だとわからないんですけど、一応・・・おのれ、CoolerMaster。

結果、サイドパネルにFANを設置することになりました。私、嫌いなんです。サイドにFANつけるって・・・

きつい

なんというか、ここらへんもドイツ製なんですよね・・・

HDDを入れるベイのうち2つ。5.25インチベイ。ここに入れるのに随分苦労しました。

HDDは無理矢理入れました。5.25インチベイにリムーバブルラック入れるのに半日かかりました。

勘弁して下さい。

これを見てくれ!

ひどくないっすか? テスターで極性は見たのですが、点滅具合がいまいちわからなかったので、抜いてました。これはアウト!

まぁ、それでも致命的なところは無く完成はしました。ケースが大きい分、裏面配線のスペースも広く取り回しはそれほど苦労はしませんでした。ケーブルの長さが足りないってのはよくありましたが、それはケースが大きいから仕方ないでしょう。

HDDの力を引き出す

もし、M/Bに搭載されているSATAが足りない場合、一般的にはPCIExpress x1につなげるSATA拡張カードが安価で簡単ですが、SASが使える拡張カード(本当はSASカードとは言いませんが、ここではわかりやすくSASカードと呼びます)を使う方法もあります(SASとは? – wikiへ)

値段は約7万円からです。これらのカードを使うのにはいくつか利点があります。

まず、配線スペースが劇的に減ります。以下が配線ケーブルです。一つのコネクタから4台分のSATAケーブルが出ています。細いでしょう? 写真のケーブルはminiSAS-SATAファンアウトケーブルと言います。

NANOXIAのDeep Silence 6 Rev.BのようなHDDを大量に(無理矢理)搭載できるマシンだと取り回しが非常に楽です。電源ケーブルが届かない!という問題は解決できませんがね・・・

そして、何よりもHDDの潜在能力を引き出します。まず、オンボードSATAコネクタにつなげたHDDのCrystalDiskMarkを御覧ください。

SASカード側にHDDをつなぎ変えてベンチマークテストを再度走らせてみます。もちろん一度電源をOFFにしています。

実測でシーケンシャルリードライトの数値が落ちていますが(理由はわかりません)、その他の数値が劇的に上がってるのがわかります。

もちろん、カード内にキャッシュされてる部分もあるかもしれませんが、ICの発熱具合を見るとコントローラの性能が良いと思われます。

RAIDも様々なRAIDモードを持っています。RAIDのレビューはしてませんが、RAIDもM/BのRAIDではなく、このようなカードでのRAIDも視野にいれるのはどうでしょうか。

 

データの暗号化、改ざん防止、時にはランサムウェア対策にもなる”TPM”

企業や官公庁のからデータが漏洩するという記事はよく見ます。コンプライアンスを重視する組織の方ならば、何らかの対策はないだろうかと考えるはずです。

例えば、PCの破棄業者に全てを一任し、データの消去も依頼したのだが、HDDは破棄しなかったり、情報を抜き取られた後に破棄されインターネットの闇市場で売買されていたなんてことも聞きます。どうすればいいのでしょうか。

ならば、データを全て暗号化すればいいのです。実はすごく簡単なんです。TPMを採用すればよいのです。(TPMにはいろいろな方法がありますが、とりあえずTPMという言葉だけ覚えてくだされば問題ありません)

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