HDDの力を引き出す

もし、M/Bに搭載されているSATAが足りない場合、一般的にはPCIExpress x1につなげるSATA拡張カードが安価で簡単ですが、SASが使える拡張カード(本当はSASカードとは言いませんが、ここではわかりやすくSASカードと呼びます)を使う方法もあります(SASとは? – wikiへ)

値段は約7万円からです。これらのカードを使うのにはいくつか利点があります。

まず、配線スペースが劇的に減ります。以下が配線ケーブルです。一つのコネクタから4台分のSATAケーブルが出ています。細いでしょう? 写真のケーブルはminiSAS-SATAファンアウトケーブルと言います。

NANOXIAのDeep Silence 6 Rev.BのようなHDDを大量に(無理矢理)搭載できるマシンだと取り回しが非常に楽です。電源ケーブルが届かない!という問題は解決できませんがね・・・

そして、何よりもHDDの潜在能力を引き出します。まず、オンボードSATAコネクタにつなげたHDDのCrystalDiskMarkを御覧ください。

SASカード側にHDDをつなぎ変えてベンチマークテストを再度走らせてみます。もちろん一度電源をOFFにしています。

実測でシーケンシャルリードライトの数値が落ちていますが(理由はわかりません)、その他の数値が劇的に上がってるのがわかります。

もちろん、カード内にキャッシュされてる部分もあるかもしれませんが、ICの発熱具合を見るとコントローラの性能が良いと思われます。

RAIDも様々なRAIDモードを持っています。RAIDのレビューはしてませんが、RAIDもM/BのRAIDではなく、このようなカードでのRAIDも視野にいれるのはどうでしょうか。