Corsair AX1600iの製品発表を見て、あまりのコンパクトさと、大容量電源なのに80 PLUS Titaniumを取得しており、おまけにCorsair Link付きなのに高くない(安くはない)のに驚愕し、速攻でアメリカAmazonで購入しました。早く見たくて最速の発送方法を選択したほどです。
国内では入手できないんじゃないかと思います。というのは、1600Wということは100Vのコンセントから16Aの電流を投入しないといけないわけです。御存知の通り、日本の一般的なコンセントは15Aが限度です。つまり最大性能を活かすことができないのです。エアコンのコンセントから取れば100V20Aまたは200Vを取ることができるでしょうが・・・
当店では様々なマイニングリグのテストをしているため、200Vを取れるようコンセントの工事をしてもらってますので、この電源をフルに活かせます。
※コンセントの200V化は古い建物でなければ簡単です。単相3線式であれば、サブブレーカーの内部つまみを変更するだけです。コンセントは100Vと間違えないように形状を変更してもらいましょう。PC電源はアースをキチンと取っているので、NEMA L6-20形状のものに変えてもらうのがいいでしょう。もちろん実際の作業は電気工事士の資格を持っている人でなければ法令違反となります。
ケーブルがすばらしい
PCIe用のケーブル全てに安定化用の電子部品がついています。電流もしっかり流せそうな太さです。SATAケーブルとは違うのだよ!と言っているようです。ケーブルは電源の品質を示すバロメータと言っても過言ではないでしょう。細かいところまでこだわるかどうかは設計者の能力が現れます。
Corsair Linkがすばらしい
せいぜい、入力電圧と消費電力、電源温度だけだと思っていたんですが、各PCIeコネクタに流れている電流までわかるとは。しかも、1ポートあたり40Aまで行けるようです。(本当かなぁ)
電源への入力はワットチェッカーやカレントクランプを使えばわかりますが、変換効率までは計測できません。その点、Corsair Linkを使えば電源がどれだけのマージンを持っているかわかりますし、やはり気になる内部温度もわかるので安心感が違います。
キャプチャ画面はGTX 1080を6台とM/Bの消費電力です。全体で94%の変換効率だそうですので、電源のチョイスとしては丁度いいところにあるようです。でも電源で50Wも消費してるんですね。絶対値として考えるとそこそこ大きな消費電力です。(相対値は優秀です!)
Single-RailとMulti-Railにラジオボタンがあります。この電源はシングルレーンとマルチレーンを切り替えることができます。12Vラインはシングルレーンがいいと盲目的に思いますが、このようにモニタできるのであればマルチレーンでも全く問題がありませんし、マルチレーンにすることにより小型化が可能になったのかもしれません。そう考えるとCorsair Linkはとても重要な技術と言えるでしょう。
できればSATAポートもモニタしたいところです。というのは、大抵マイニング用ライザーカードはSATA電源を入力としているからです。
大抵、マイニングリグで発火する最初のポイントはSATA電源から取ったライザーカードへの電源供給線です。経験則的に1ポートあたり2枚まで、できればMolex(4pinのペリフェラル用と言われるもの)を使いたいところです。ただ、4本の線のうち12Vは一本なので、正直かなり怖いです。
怖いので、Corsair本社に問い合わせてみました。
- SATAコネクタの12Vラインからは何アンペアまで出力可能か。
- この製品に付属しているペリフェラル用の線の太さ(AWG)を教えてほしい。
答え:「当社にはデータが無いのでマイニングをしている人たちのフォーラムで聞いて欲しい」
おい!
まぁ確かにSATAコネクタにSATAではないものを接続する私が悪いんですけど!でも1600Wってマイニング用途ですよね!ねっ?!
・・・VEGA64 4台? 水冷? 失礼しました。
今のところ使う予定はありませんが、もう一台予備に欲しいです。(現在在庫切れ)