GPUの排気を考慮する
実はFANの選定が一番難しいです。GPUの排気に関しては、すでにブログに書いてありますので、まずはこのブログをお読みください。
さて、GPUには3つの種類の排気があることがおわかりいただけたと思います。どの排気でもM/Bにはダメージを与えることはありません。しかし、FANの選定には大きな影響を与えます。
外排気のGPU
いわゆるリファレンスモデルとかFEエディションと呼ばれているものがこのタイプです。世間ではオリジナルファンがもてはやされていますが、ケース内温度という視点からするとリファレンスモデルが最高です。なぜメーカーがシロッコファンを使い完全外排気にしているか考えるべきです。
このタイプのGPUはとても簡単です。RADEON VEGAで無い限り、市販の12cm25mm厚のFANで十分排気できます。
[amazonjs asin=”B00X2B5JWS” locale=”JP” title=”アイネックス OMEGA TYPHOON 120mm 高速タイプ CFZ-120RA”]半外排気のGPU
放熱フィンの向きがケースの外に向いているGPUは救いがあります。しかし、カードによっては熱をケース内にもう一度排気してしまうので、カードの後方が熱くなってしまうのは避けられないでしょう。
当店ではこのタイプのGPUでテストしたことがないので、どのFANを選定するかは自己責任となってしまうことをご了承ください。それを踏まえて・・・
外排気のGPUでお勧めしたアイネックスのFANの消費電流は0.25Aです。単純に消費電力が2倍(0.5A)のFANが2倍の風量、風圧を得るとは言えないのですが、一つの目安になるはずです。そこで勝手に想像して適したFANはこちらです。
[amazonjs asin=”B002TOJWZY” locale=”JP” title=”X-FAN 120mmファン RDH1238B(38NMB)”]このFANは軸のブレが少なく、他の高速回転FANよりも静かです。軸のブレがあると、FAN単体がうるさいだけではなく躯体に振動が伝わり、ノイズが大きくなるだけでなく、下手すると共振して巨大なノイズ源になります。ですから、風量や風圧だけでおすすめできるFANを選べないのが実情です。
ただ唯一で無視できない欠点はPWM信号で回転数を制御できないことです。
上下排気のGPU
このタイプのGPUは厄介です。